シラーズの庭園でスター(パンダ?気分を味わう

September 14, 2004 Tuesday

イランの女学生

シラーズには花が咲き乱れる綺麗な庭園がたくさんあります。
庭園には大抵日本人が飲んでも平気な無料の冷水器があり、風通しもよくて涼しいので、休憩場所としては最高です。

今日はそんな庭園の一つ、エラム庭園でボーっとしていたときの話です。

イランのというか、イスラムの女性というと、
黒装束(チャドル)に身をくるみ、あまり人前には出ない。
すごく無口そうで間違えても向こうから外国人に声をかけてくるなんてありえない。

そんなイメージは無いでしょうか?

僕もイスラム圏の国を訪れる前はそんな風に思っていました。

でも実際は全然そんなことありません。

トルコでもエジプトでもヨルダンでも、そして敬虔な信者が多いと思われるイランでそれは同じでした。

エラム庭園は、シラーズ大学の付属庭園です。
丁度授業が終わったのか、学生達がぞろぞろと歩いてきました。
ペルセポリスの野郎どもと違って、今度は花の女学生です。

最初、少し遠巻きに僕の方を見ていたので、ペルセポリスで会った遠慮の無い野郎どもとは違うなぁなんて感心していたのもほんの束の間でした。

少しすると、群れの中から好奇心旺盛そうな二人組みが偵察隊として、つかつかと歩み寄ってきました。

「どちらからいらしたんですか?」
「えーっと日本です」

それだけ聞くと、彼女達はまたスタスタと群れに戻っていき仲間とコソコソ。

「ねぇねぇあの人日本から来たんだって」
「えーっ!!日本人めずらしい」

なんて会話をしているのでしょう。

しばらくして、また二人組みがやってきて、今度は

「一緒に写真撮ってもいいですか?」と聞いてきました。
「はっはい、いいですよ」

するとカシャ、カシャ、カシャバシ、カシャカシャ、バシバシ、カシャカシャ。。。
僕はその後の数分間、数十人もの女学生の群れから焚かれるフラッシュをひたすら浴び続けたのでした。

このまま圧倒されては日本男児の名が廃ります。僕も少しは反撃しようとカメラを向けると、彼女達は笑顔でポーズ
イランの女性は写真を撮られるのを嫌がるなんてガイドブックには書いてあるけど、世代が違うのでしょうか?

イランの女学生
彼女達が嵐のように去って行った後は、ジュニア組の登場。
ニコニコ笑いながら、ぺちゃくちゃ話している子供達を見て、女の子が賑やかなのは、どこの国でも同じだなと、なぜかほっとした春の午後でした。

荒野に咲く情熱の赤い花

September 18, 2004 Saturday

紅い花

今日の写真はナグジェロスタムというペルセポリスの近くにある遺跡です。

世界史を勉強した人ならアケメネス朝ペルシアという国名を聞いたあると思います。
このアレクサンドロスに滅ぼされるまで栄華を誇った大帝国を築いた王達が眠っているのがこのナグジェロスタムです。

と説明してみましたが、遺跡にピントが来ていないことからもわかると思いますが、今日の主役は手前で咲く赤い花です。

乾燥した荒野が広がる乾燥地帯、そこは色彩の感じられない世界です。
でもそんなところにも花は咲くのです。
その土地全ての色彩を吸い上げてしまったような鮮やかな花が。

色の無い墓地の前に広がる、自然の真っ赤な花畑。
この生と死のコントラストが、この遺跡をより印象的なものにしてくれたのでした。

イランのタクシーで考える〜カネがあれば幸せか

September 23, 2004 Thursday

マハーン 今日の写真はイランのマハーンのシャー・ネエマトッラー・ヴァリー聖廟です。

2002年の春、マハーンから20分離れたケルマンへの帰り道、ひたすら「カネが欲しい。もっとくれ。カネが欲しい」とダイレクトに求めてくるタクシーの運ちゃんと僕は戦っていたました。

「いくら欲しいんだ?」と聞くと「お前が持っているカネ全部」
カネの亡者とは彼のような人をいうのでしょう。まさにイランのカネゴンです。

値切り上手は旅上手なんて本気で思っていた頃もあったけど、今の僕はそれほどケチではありません。
でも約束は約束、乗る前に4万5千リアル(500円)で交渉が成立したのなら、それは守ってもらわなければいけません。

それでも

「私は7人の子供がいて大変だ」
「私の一番の友達はカネだ」
「私はカネを愛してる」

とマシンガンのようにしゃべり続けるイランのカネゴン。

僕が半ばあきれ果て「もうフィニッシュだ」と強く言うと、ようやくあきらめたようで、「もうカネが欲しいとはもう言わないよ。でも日本人はカネ持ちだからみんな幸せだろう」と難しい質問を僕に投げかけてきました。

確かに11時間走るデラックス夜行バスが300円の国で、20万前後はする航空券を買ってやってきた僕たちは大富豪です。

でも毎年、3万人が自殺をする国。。。
日本人は本当に幸せなんだろうか???
こみ上げてくる疑問。

 「日本はお金を手に入れたけど、代わりに失った物もたくさんある。お金だけじゃ幸せにはなれないよ」そう答える僕。

高度成長時代、そしてバブル。
日本人は、たくさんの日本の、そして日本人の美点をも切り売りして、それをお金に換えてきたような気がします。
全てを売り飛ばしてしまったとき、いったい何が残るのでしょう。

売ってしまった幸せは、お金で買い戻せるのでしょうか?
答えはきっとNoでしょう。

でもお金が無かったら今の世の中では生きていけないというのもまた真です。

イランのカネゴンとの戦いが、いつしか社会派トークに変わり、結論が出ぬままケルマンに着くタクシー。
僕には運賃を受け取って「ありがとう」と言って走り去っていった彼の顔が最初のカネゴンでは無くなっていたように見えました。





時は流れて2004年の夏

今日も僕は働きます。
お金無しでも幸せになれるなんてキレイ事は言えないけど、お金だけが全てなんて思ってしまうのは悲しすぎます。

今日も僕は働きます。
カネが無くて、自分が哀しいカネゴンになってしまわないように。

それでいいんじゃないかなって、そう思うんです。

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